2012.11.17 Saturday

マーティン卿

「ガーフレット寮の羊たち」1巻が発売されて1日たちました。

きれいなハロッズグリーンの帯が素敵ですね。

さて、ここで帯の裏側に注目です。



 のちの「マーティン卿」も登場


そうです。

ガーフレット寮の4学年にして監督生である

クライヴ・クラランス・レスターベリーは、

レディー・ヴィクトリアンで活躍したマーティン卿です。


わかりやすく表現するため、のちの…となっておりますが、

実は今も(1870年の16~17歳時点においても)彼は「マーティン卿」です。

侯爵家ともなると、爵位をふたつ保持していることも珍しくなく、

その場合、跡取り息子は、生まれたときから、

そのふたつの爵位のうちの、位の低い方を名乗ることになります。

……といっても、マーティン伯爵となるわけではなく、

男爵以上の位への敬称である「卿」(Lord)をつけて、

「マーティン卿」となるわけなので、ややこしいですね。


名作「小公子」を例にとりますと、

主人公セドリックは、お父さんのお兄さんが亡くなって、

そしてお父さんも亡くなってしまったため、

ドリンコート伯爵の跡取りとして、

おじいさまのお屋敷に住むことになりました。

このときからセドリックは、

フォントルロイ卿と呼ばれることになります。

フォントルロイは、おそらく男爵の位なのでしょう。

セドリックはまだ10歳にもならないのに、

正式名称は大変にいかめしい。

だがそれがたまらん(ギャップ萌え〜)。


え〜と、話がずれました。

ほかにも、わかりやすいヴィジュアルガイド

…のようなモノはないか……と思ったところ

すみません、手前味噌ですが……

レディー・ヴィクトリアンからワンシーン。


ヒロインのベルは、あるとき野原で

マーティン卿と呼ばれている紳士と出会います。

その後、友人のレディーエセルに招かれた侯爵家で

彼女の兄上である、クライヴと再会。

彼は「クライヴ」と名乗ります。

ヒロインは「じゃあマーティン卿というお名前は?」と

疑問に思いますが、すぐにはっと気付きます。



ここでヒロイン・ベルが思い出している貴族年鑑(デブレット)は、
当時の貴族階級の人達、および、彼らと関わりを持つことができる人たちの必須アイテム。
これを元に、お招きする相手の正確な地位や
また、その家系の古さなどをチェックしたそうです。


ところで、

もう10年くらい前に描いたマーティン卿は、

なんだかキラキラしていますね。

近頃このキラキラを思い出さねば!

絵をもうちょっとキラキラと!と と思っているところです。


「ガーフレット寮の羊たち」どうぞよろしくお願いします。